セミナー「疎行列直接解法を使って連立1次方程式を解いてみよう」

日時: 2012年7月27日(金) 10:00 - 17:00
場所: 神戸大学統合研究拠点 2階セミナー室
    (http://www.kobe-u.ac.jp/kuirc/access.html
講師: 猪貝光祥(日立超LSI(株))
    山本有作(神戸大学大学院システム情報学研究科)
費用: 無料
定員: 15名

大規模な連立1次方程式の求解には反復解法がよく使われますが,悪条件の
問題では,反復解法が収束しなかったり,多大な計算時間を要したりする
ことがよくあります。そのため,悪条件の問題に対しても頑健な直接解法
(ガウスの消去法に基づく解法)が,今でも重要な解法として使われてい
ます。本セミナーでは大規模疎行列に対する直接解法について,原理から
並列化の手法までを学びます。また,使いやすい疎行列直接解法ライブラ
リとして PARDISO を取り上げ,基本的な使い方から,マルチコアプロセッ
サを用いた並列計算までを実習形式で学びます。PARDISO の使い方をマス
ターして,ご自身のシミュレーションに生かしてみませんか?

プログラム:
<午前の部: 10:00-12:00>
・ガウスの消去法に基づく連立1次方程式の解法
・疎行列に対するガウスの消去法
・フィルイン削減のためのオーダリング
・並列向きのオーダリング
・疎行列直接解法の実装例
・現在利用可能なソフトウェア

<午後の部: 13:00-17:00>
・疎行列直接解法ライブラリを用いた手軽な連立1 次方程式の求解
 - 疎行列のデータ格納形式
 - PARDISO の基本的な使い方
 - マルチコアプロセッサを使った並列計算
・より進んだ使い方
 - PARDISOの診断メッセージの分析法
 - 直接解法と反復解法の使い分け
 - 解が求まらなかったときのトラブルシューティング




受講をご希望の方は, yamamoto (at) cs.kobe-u.ac.jp までご連絡ください.

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